今年は、久しぶりに大河ドラマを観た。
これまでにもたくさんの大河ドラマを観てきたんだけども、今回は久しぶりの鑑賞となった。
※大河ドラマ関連過去記事
「竜馬がゆく」:大河ドラマ「竜馬がゆく」第十六回(2013/03/08)
「翔ぶが如く」:5月の鑑賞メーター(2013/06/01)
「巧妙が辻」、「篤姫」:6月の読書メーター(2013/07/01)
「軍師官兵衛」:2014年大河ドラマ 軍師官兵衛(2014/01/05)
「龍馬伝」:9月の鑑賞メーター(2014/10/06)
記事にはしてないけど、確か初めてリアルタイムで鑑賞していた大河ドラマは「利家とまつ」だった。
あとは・・「いだてん」も観てたな。ラン繋がりで興味があったので(笑)。
他は今思い出せない・・だから記事にしておくといいんだよね。
というわけで、2025年に観た大河ドラマの感想を残しておこうと思った。
では早速行ってみよう。
光る君へ
2024年大河ドラマ『光る君へ』
脚本:大石静
主演:吉高由里子(紫式部)
大河ドラマ63作
この時代のことを実はあまりよく知らなかった。
どっちかっていうと苦手なイメージを抱いていた。
主人公は紫式部で、主演は吉高由里子さん。
いやぁ、紫式部(まひろ)ですよ?
私の記憶では、遥か昔、教科書で登場して以来。
結果、どっぷりハマってしまった。
めちゃくちゃよかった。
何がいいって戦がないんだよね。だから血流シーンがない。
『美』とは何か。
978~1028年まで紫式部と、藤原道長の人生を軸に平安中期の宮廷社会が描かれている作品。
同時に『源氏物語』を書き上げていくまひろだが、その過程でさまざまな出来事や運命が待っている。
まあ物語の内容は割愛するとしても、感想としては、とにかく『美しい』に尽きる。
まず、言葉の美しさ。
平安文学の”余白”を現代語で再現している。
・直接言わず、行間で語る
・感情を一言で断ち切らず、余韻を残す
・音の響きやリズムを大切にする
まさに『源氏物語』の精神そのもの。
登場人物の言葉が”生きている”。
・まひろの静かな強さ
・道長の抑えた情
・清少納言の鋭さと軽やかさ
それぞれの言葉が、その人の人生や価値観を背負っていて、ただの台詞じゃないと思った。
男性は漢詩(漢文)で、女性は和歌(短歌)で文をやり取りするのが平安時代の文化。
まひろや清少納言が和歌を詠む場面はとても美しく描かれていた。
好きだったな。ほんとに美しいと思った。
それから、衣装。
ただ豪華なだけではなく、品のある華やかさだった。
色合わせ、重ね方、布の揺れ方まで、まるでその人の心を映しているみたいだった。
身分や儀式の意味を持ちながらも、美を楽しむ文化そのものだった。
印象に残っているシーンは、まひろが夜空に光り輝く月を見ながら物思いにふけるところ。
あの時代の夜は真っ暗だったはずで、月明かりが暗闇を照らす。
月が隠れてしまう日はとても暗かったはずで、月が見えると夜もその明るさが貴重だったはずで、夜の過ごし方も違ってたんだと推測。
まさに暗くなると寝て、太陽が昇ると目覚める。
その繰り返しの日々。
それでいいんだって思った。
ひとつひとつが素敵な時代だなって。
戦国や幕末の大河ドラマが多かったので、平安中期の大河ドラマは新鮮で、日本の文化として今も残っているところもあるし、とても美しいと思った。
ここで言っておくが、今年見た大河ドラマでは断トツでNo.1に良かった作品。
脚本:大森美香
主演:吉沢亮(渋沢栄一)
大河ドラマ61作
令和のいま、一万円札の顔になっている渋沢栄一が何をした人なのかを知りたいと思った。
百姓の息子が、幕末から明治-昭和へと”日本の未来”を切り開いていく物語。
・主人公は「日本資本主義の父」渋沢栄一。
・幕末の尊王攘夷に燃える青年が、
→一橋家臣
→将軍・徳川慶喜の側近
→明治政府の官僚
→実業家
と、次々にステージを変えながら成長していく。
幕府崩壊、明治維新、近代化という大波に翻弄されながらも、「生き延びれば志を貫ける」という信念で前へ進む姿が描かれる。
あとは、もう一人の主人公・徳川慶喜との絆も見どころ。
・慶喜との主従を超えた深い関係も大きな軸。
・”動”の栄一と”静”の慶喜の対比が美しい。
つまり、時代に押しつぶされそうになりながらも、青空を突き破るように未来を切り開いた男の物語。
タイトルの『青天を衝け』も、栄一自身の漢詩から取られているとのこと。
ほらほら~、先述の「光る君へ」時代から続く漢詩がここで繋がるわけよ。
こうところが一番グッとくる。
幕末から明治初期というと、攘夷!尊王攘夷ー!!みたいな熱い志士たちが思い出されるけど、この作品では違う側面が描かれていて、それもよかったな。
今では当たり前の銀行が生まれるまでの流れの面白さ。かなり興味深かった。
昔は地域ごとに価値の基準がバラバラだった。
・米
・布
・魚
・塩
・藍玉(渋沢家もこれ)
・労働力そのもの
こういう”物々交換”が基本で、貨幣があっても地域によって種類も価値も違っていた。
そこに「統一貨幣」が登場する。
江戸時代には金・銀・銭の三貨制度があったけど、明治維新で一気に近代化が進む。
・円という単位が生まれ
・銅貨・銀貨・紙幣が整備され
・国が価値を保証する仕組みができる
これが「統一されたお金」の始まり
お金が統一されると、次に必要なのは「安全に預ける場所」と「お金を循環させる仕組み」。
ここで渋沢栄一が登場する。
渋沢がやったことの本質。
・欧米で見た”銀行”という仕組みを日本に持ち込む
・「第一国立銀行」を設立
・企業や人々が資金を借りられるようにする
・経済を”回す”仕組みを作る
つまり、「お金をただ使う」から「お金を社会の血液にする」という革命を起こした。
この過程がドラマでは描かれているんだけど、それはそれは大変なことで、受け入れてもらうまでにものすごい時間と労力がかかっている。
それをやり遂げた渋沢の熱量がそれはそれは熱かったし、この仕組みがいまでも続いているわけだから、そりゃあ一万円札の顔になるのも納得。
あとは、やっぱり徳川最後の将軍慶喜との関係だよね。
慶喜の幼少期から描かれているんだけど、将軍になるべくして育てられた慶喜の賢さ。
260年続いてきた徳川幕府を終わらせる決断は、想像を絶する覚悟だったと思う。
その苦悩具合が見ていて痛いほど伝わってきたし、そこに仕える家臣たちの胸中も伝わってきた。
栄一は、そんな慶喜に仕えていた。
慶喜の側近として働き、フランスへの渡航にも同行した。
幕末の重要な場面で慶喜の命令を受けて動いている。
ドラマでは、慶喜と栄一が”親友”のような深い心の交流が描かれているが、これは脚色されているかと。
心の内を語り合ったり、運命共同体のように描かれていたり、栄一が慶喜の心の支えになったりする感情面の描写はかなりドラマ的だった。
ただ、この慶喜との関係がもう一人の主人公のように扱われているのが物語に厚みを増していたように思う。
そして最後に言うのアレだけど、吉沢亮、めちゃくちゃよかった👏
龍馬伝
2010年大河ドラマ『龍馬伝』
脚本:福田靖
主演:福山雅治(坂本龍馬)
大河ドラマ49作
もう、何回観てんの🤣
いやいや久しぶりに観たくなったんだよね。
物語の内容とか、感想とかは、もう何度も記事にしてるので、割愛する(笑)
とにかく私は龍馬が好きなわけで。
龍馬好きな人は、おそらく『竜馬がゆく』も読んでいるわけで。
私もそれきっかけで、『竜馬がゆく』の著者:司馬遼太郎作品にハマったわけで。
どっちかっていうと、先に『竜馬がゆく』読了してたし、たくさんの司馬作品を読んだし、このあと、城めぐりの一人旅へと続く。
その映像化という意味で、『龍馬伝』を観たんだよね。
脚本、キャストがばっちりハマった作品だと思う。
岩崎弥太郎(香川照之)の視点で語られるのもよかった。
弥太郎についても今までにたくさんのゆかりの場所に行った。
大げさでもなんでもなくて、龍馬は私の人生に彩りを与えてくれたと思っている。
今までもたくさん記事にしてきているので割愛するけど、それくらい私は龍馬が好きってこと。厳密にいうとたぶん司馬さんの描いた竜馬像が好きなんだと思うけどね。
最後に
2025年に観た大河ドラマを記事にしてみた。
3作品観たけど、全48話とかだから結構時間かかるよね。
少しずつ毎日観るのが楽しみだった。
NHKオンデマンドは、観るときだけ契約して、観終わったら即解約してる。
ドラマだから脚色されているところはあるけど、基本的には史実に基づいているので大まかな歴史の勉強にもなる。
言えることは、どの時代でもそこに生きている人々は懸命だったってこと。
いま自分が生きているのは、こうやって今当たり前のことを築いてきた人たちがいるからってことを認識する。
それが歴史であり、歴史を知ることは、いま生きていることに感謝し、未来へつなげていくことだと思う。
自分ひとりで育ったわけではない。
育ててくれた両親への感謝と、自分の人生を見直すきっかけにもなった。
歴史の舞台となった場所は、この日本にある。
現地に出向いてみてもいいし、いま住んでる場所の近くにも彼らの痕跡は残っている。
すると、画面だけで見ていたものを目の当たりにしたときに心に響く。
そんなことをやっていたことを思い出したので、来年はまた旅に出ようかと少しだけ企み中。
終わり。


