『「育ちがいい人」だけが知っていること』
著者:諏内えみ(すないえみ)
なーんか耳が痛くなる、と言いますか、
できるなら避けて通りたくなるようなタイトルですかね(笑)
著者の諏内さんは、マナー講師などを行われている方のようです。
著者が代表を務めるHPのプロフィールによると、
VIPアテンダント業務、その後のVIPアテンダント育成指導の経験を経て、「株式会社 ライビウム」を設立。“結果を出すスクール”として人気の「マナースクール ライビウム」「親子・お受験作法教室」代表。(中略)また、一部上場企業トップ陣や政治家へのマスコミ対応のメディアトレーニングを始め、人気映画・ドラマでの有名女優のエレガント所作指導、男優のスマート所作指導にも定評がある。ー引用元:諏内えみプロフィール
なんだかたくさんのメディアに登場されている方みたいですね。
企業のメディアトレーニングをされている方だったとは・・恐れ入りました。
「こんなとき、育ちがいい人はどうしているの?」
- 正しい靴の脱ぎ方ができていますか?
- 「どちらでもいい」は間違った気遣い
- 「お金を返して」の品のいい切り出し方
- 必ず「お」をつけたい4つの言葉とは?
- 相手の詮索を上品にかわす方法
- ほめられたときは、何と言うのが正解?
- エレベーターで「育ちがいい」か、そうでないかが分かってしまう
- ハプニング時で、できる女性は「大丈夫⁉」ではなく「大丈夫よ」
↑これは、帯に書かれていることですが、
見るだけでドキッとしますよね。
本書の「はじめに」こんなことが書かれていました。
「育ち」とは生まれ育った環境であり、自分では変えられないもの、一部の選ばれた人々だけがもつものだと思い込み、この何とも魅力的な「育ち」という佇まいを「自分とは無縁」と、手に入れることを諦めてしまっているのです。
確かに・・・。
自分とは無縁、と思い込んでいる人が多い気がしますね。
なんなら、「自分は育ちが悪いので・・」なんて開き直った発言を
これまでに何度も耳にしたことがあります。
「佇まい」という言葉を日常で使用していなかったのですが、
素敵な響きだなとあらためて思いました。
どういう意味か気になる方は、お調べになってみてはいかがでしょうか。
(と、早速実践して「お」をつけてみる(笑))
著者は、さらにこうもおっしゃっています。
「育ちの良さ」は、良い家に生まれ、そこでしつけられない限り、知ることも、身につけることもできないと多くの方が思い込んでいます。しかし、知ることさえできれば、どなたでも身につけていただけます。
まず、知ること。
知ろうとすること。
そして実践すること。
思うのですが、やはり言葉は、大きな影響がありますよね。
ひと言で、挑発的にもなるし、救われることもある。
励みになることもあるし、涙が出るほどうれしくなることもある。
せっかく使う言語だもの。
お互いが気持ちよく言葉を使っていきたいものですね。
その意識ひとつでコミュニケーションは大きく変わっていくんだと思います。
さて、本書は以下のような目次となっておりました。
第1章 ふるまい
第2章 話し方
第3章 見た目
第4章 暮らし
第5章 人間関係
第6章 贈り物・お招き
第7章 公共の場でのふるまい
第8章 食べ方
第9章 オケージョン
正直言うと、
在宅で仕事をするようになった今、
本当に人と対面で会わなくなりました。
ですので、全部の章で語られていることが実践できるかといわれると、
少々難しい気もします。
ですが、
たまにでも外に出た時に、本書で書かれているようなことを意識できるようになると、
いいのかなー程度ではありますが、
知らなかったではなく、知っているかどうかというところでもある気がしました。
第2章から「言葉遣い」について、これが印象に残りました。
ほめられたときの感じのよい受け答え
謙遜ばかりしていましたが、それよりもその一言があると褒めた側も気持ちがよいものですよね。
「その一言」が気になる方はどうぞ本書をお読みくださいませ。
あとは、第3章から「みだしなみ・ファッション」について、
急な来客でもあわてない装いを
「宅配便が急に届いたらどんな姿で玄関に向かいますか?」「パジャマでもいいか」では、育ちがいい女性とは言えないのでは?
ドキッとしました(笑)
さすがに、在宅でお仕事のときは着替えますが、休日となると・・・
「育ちがいい女性とは言えないのでは?」
と言われた時の自分の答えですよね。
「自分は育ちが悪いので・・」なんて開き直った発言を、したくないです(笑)
これは、第4章「暮らし」にもつながっていきます。
急な来客にも対応できる「近くまできたので、ちょっと寄ってもいい?」と言われたとき、あなたは「どうぞどうぞいらして」とあわてずにお迎えできますか?
私的には、これはいつでもWelcomeですね(笑)
ただ、たまにいません?
事前に伝えているにも関わらず、頑なにお宅訪問を拒否する人。
嫌われているのかな(笑)
この第4章は「暮らし」についてなので、もうドキドキしました。
そうですよねーと思うことばっかりです。
とっても勉強になりました。
とまあ、まだまだたくさんあるのですが、
気になる方はぜひ本書をお読みいただければと思います。
そんなことをするのが恥ずかしいと思っている方がいたら、
それは逆です。
本書に書かれているようなことを普段からできている人を見ると、
私はむしろ、かっこいい!と思うタイプです。
そして私もさらっと、当たり前に、本書で書かれているような所作・言葉遣いができる大人になりたいと思います。
今回も良本と出会えたことに感謝です。
ありがとうございました!
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↓あっちゃんにも、いつもありがとう!