先日、会社の定例mtgに参加した際、アジェンダのひとつに「偏愛マップを発表する」というのがあった。
チームメンバーが順番で各自好きなように「偏愛マップ」ドキュメントを作成して、発表していく、というものだった。
与えられた発表時間は約5分。
この時間は多少前後してもまったく問題ないらしい。
初めて参加したmtgで、まったくコミュニケーションを取ったことがない人が2人発表しているのを聞いていた。
へえ~
この人はこれが好きなのね。
他人の好きな事(モノ)を聞いたところでとも思うが、自分はこういう人だよ、というのをお知らせするという意味では、素晴らしいなと思ったのが率直な感想。
- ドキュメントを作成する
- 人前で話をする
という意味でも効果があるのではないかと思った。
2人が発表した直後、次の発表はYouだよ、と言われた。
!!!
なんですと?
まさか自分にまわってくるとは思っていなかったので衝撃を受けた。
けれども、自分を見つめ直すという意味でいい機会かなとも思った。
ところで、「偏愛マップ」って何よ。
偏愛マップ
わからないことは、とりあえずGoogle先生で検索だ。
検索結果は「約1,340,000件」、と出た。
ふむふむ、どうやら本があるらしい。
「偏愛マップ キラいな人がいなくなるコミュニケーション・メソッド」
著者は、齋藤孝先生だった。
おおお
これは読んでみようと思った。
2004年3月に初版で刊行されていたその本は、なかなか見つからなかった。
中古だったがようやく見つかった。
電子書籍でもなかったので、中古本を購入した。
読んでみての感想
何となく流行っているものでは、好きではあるけれど、偏って愛しているとまで言えるでしょうか?自分がホントに好きなものは何か?そういう問いをポジティブに自分に発してみようというのが、偏愛マップのねらいです。
なるほど。
やはり自分と向き合う必要があるようだ。
職場の例。
それぞれ個性がある人間が職場を構成しているのに、研修のプログラムは個人を一般化し、こうあるべきという理想的な職場像を想定します。それをおしつけて、一見理想的な職場に見えるものを作り出す。でもそれでは本当の意味で何の効果も生みません。
ごもっとも。
会社というのは、やったよ、やってるよ、の表面で片付けている事が多いのも事実。
確かに一方的な”理想の職場像”を押し付けている部分もあるかもしれませんね。
そんなときに、偏愛マップは有効だよ、と齋藤先生はおっしゃっていました。
さらに、偏愛マップを「こんな場面で使ってみてはいかが?」と。
■ビジネス
・会議の前に
緊張感がほぐれ、相手を知り、意見を交換しやすくなる
・歓迎会、送迎会で
チームワークをよくしていく
・部署移動のときに
上司が音頭を取って必ず行う
・社長との懇親会に
社長や重役と一般社員間のミゾを埋める
・クリエイティブな会議で
他人のアイディアをしっかりと受け取り、それをブラッシュアップする
・面接で
採用面接の際にも有効
・偏愛マップ名刺
仕事も頼みやすいし、仕事以外の誘いもかけやすい
■日常生活
└結婚式の二次会で
└同窓会で!
└高齢者の方の集まりで
└親子で
└カップル、夫婦で
└外国の人たちと
└趣味のあう者同士で
親子間って意外な発見がありそう。
親のこと、子どものこと、実は知らなかったことってある気がする。
第一部では、「偏愛マップ合コン」を行った際のドキュメンタリーが書かれており、大成功だったことがわかりました。
もうね、読んでるだけでワクワクした。
もちろん、相手の全部を知る必要はない。
一度、偏愛マップを使ったコミュニケーションをとることで、その後の関係が良好になるような気がした。
すべてにおいて、思う。
いろんな人がいる。
いろんな人生がある。
このコミュニケーションによって相手の一部を知ることができる。
それってかけがえのない人生を歩んでいる証だし、楽しんでいる証。
他人は批判できないし、する必要もない。
また、自分を知ることで、自分を認め、自信をもって、人生を楽しもう。
そう言われている気がした。
早く自分の偏愛マップを作りたいと思った(笑)
というわけで、近々私のプロフィール欄に掲載予定。
その前に、会社で発表するためにドキュメント作成だな。
まとめ
自分を知る、自分を好きになるきっかけを作ってもらった気がした。
ありがとう。
おそらくだけど、この偏愛マップは固定的なものではなく、年齢や経験を重ねるごとに、変化していくものだと認識しています。
定期的に更新する=私はどんな人?と自分を見つめ直すのもいいのかなと思った。
さあ、早速やってみよう!
関連書籍
今回は中古本しかなかったのだけど、偏愛マップ関連の書籍はいくつかあるようだ。
もしかすると、私の偏愛マップに齋藤先生の本が入ることになるかもしれない(笑)
<過去記事>