9月になりました。
お盆過ぎたあたりから、少しずつ涼しくなってきましたね。
今年の夏は、本当に暑かった。
毎朝駅のホームで汗だくになって、猛烈な朝陽を避けるため、日傘を差して電車を待っていた。
心中はいつもこうだった。
(もう少しで涼しい電車がくるから・、もう少しの我慢よ・・)
笑
そう、電車内は涼しくて、座れるもんだから、約1時間の乗車はむしろ快適でした。
そして涼しい車内で読書する。
そんな8月の通勤時間でございました。
今回は、どの本も興味深くて、読み始めてからあっという間に読了した記憶です。
ではいってみましょう。
読書メーター
2022年8月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:784ページ
限りある時間の使い方
読了日:08月22日 著者:オリバー・バークマン
帯に「絶賛」とか、「全米ベストセラー」って書かれているので期待大で読み始めました。(笑)
結論から言うと、この本は今年読んだ本ではトップ5に入るかもしれない、と思うほど納得の内容でした。
そう、時間は有限。
最近では、やれ生産性だ、効率だ、いかに早くゴール(目標)まで達成させられるか。
いかに時間内に仕事を終わらせられるか。
仕事じゃなくとも、1分1秒でも早く、目的地に行こう、着地したがってる世の中。
そんな中で本書に書かれていたのは、はっとさせられることがとても多かった。
人はある年齢になると、衝撃的なことに、自分がどんな生き方をしようと誰も気にしていないことに気づく。人の期待に応えることばかり考え、自分を後回しにしてきた人にとって、これは非常に恐ろしい発見だ。自分のことを気にしているのは自分だけなのである。ー本文より引用
これを読んで私は思った。
自分のやりたいことをやろう。
周りのことを気にして、躊躇してきたことをやろう。
それでも家族やさまざまな事情でやりたいことができないこともあるかもしれない。
そしたら、大きな心で受け入れよう。
安心するために誰かに認めてもらおうという試みは、はじめから無駄で、不要なものだったのだ。なぜ無駄かというと、人生はつねに不確かで思い通りにならないからだ。そしてなぜ不要かというと、誰かに認めてもらうまで生きはじめるのを待つ必要なんてどこにもないからだ。ー本文より引用
人は承認欲求の塊だと思っていた。
だけどそんなのは無駄なもので、そもそもが自分の思い通りにならないのが当たり前。
速く処理をしたらしたで、さらに仕事は増えてしまう。
それを捌くために自分を犠牲にしてしまう。
なぜそんなことをしちゃうのか。
誰かに認めてもらいたいから?
自分の達成感?
時間通りに進まなかったら、残業してまでやり遂げてしまおうとする自分がいた。
けどそれは自己満足で、できないものはできないし、できなかったからといって地球は滅亡しない。
そもそもの計画(工程スケジュール)の見積もりが誤っているのさ。
時間は限られている。
だったら、自分がやりたいことをやっていこう。
仕事がすべてではないよ。
食べたいものを食べよう。
行きたいところに行こう。
好きな映画を鑑賞して、心地よい空間つくりをして、穏やかに過ごそう。
何より人生を楽しまなきゃ、ってことだよね。
そう私は解釈しました。
著者の視点は面白くて、文章も読みやすく、経験を踏まえた力説は説得力がありました。
読んでよかった本のひとつです。
この先、また読み返すときがある本です。
データが示す福岡市の不都合な真実
読了日:08月24日 著者:木下 敏之
福岡県民は、いや福岡市民は、が正しいけれども(笑)
多くは九州人と言っておく。
九州人は福岡が大好きです。
食べ物が美味しい、住みやすい、都会と田舎がすぐ近く。
空港から近い、糸島最高、ホークス大好き。
挙げればキリがないほど、福岡が大好きです。
一方、交通マナーでは、飲酒運転がなくならない、緊急車両をなかなか避けない、クラクションをすぐ鳴らす。
マナーやモラルに反している人にインタビューしている場面を、以前テレビで見たことがあるのですが、
「みんなしよろうもん」
「自分だけじゃなかろうもん」
「なんや、きさん」
みたいな回答が多かった(笑)
人はいい人が多いですよね。個人の感想ですが。
確かにいいとこ。福岡。
私も大好きです。
ただ、住んでみるとさまざまな課題はもちろんたくさんあると思うのです。
全国的にも福岡の評判というか、行きたい県だったり、美味しいものが豊富だったり、で嬉しいとは思うけれど。
誰にも口に出せなかった異論を出した、というところで、本作を読んでみることにしました。
第一部では、福岡市のデータをしっかり調べられている印象でした。
福岡市民の所得、子供人口、福岡市の経済、国際的地位、高齢化・・。
どれも頭の痛い問題で、スルーするわけにはいかないと思いました。
ただ、これを知ったところで何をどうすればいいのか。。。
第二部では、そんな「何をどうすれば」のヒントが書かれていました。
何が正解なのか不確定なだけに、指南書ではないことを念頭に置いておけば参考になるかと思いました。
さらに、この問題は福岡市のみではなく、全国の自治体に当てはまるところも多いかと思います。
のほほんと、何も考えずにただ毎日を過ごしている時代ではなくなったのかなと最近つくづく思いますね。
何かを買う、何かを食べる、何かをする、・・
それぞれに意味があって、自分の行動が誰かに還元される、ってことまで考えるようになりました。
それは世の中の仕組みのあたりまえのことであって、無限にモノがあるわけでもなく、資源があるわけでもなく、誰かが作ったもの。
それを消費する側もありがたく手にする。
責任転嫁ばかりではなく、すべては自分の意志のもと決定する。
そんなことを思いました。
現実を知る、という意味では読んでよかったと思います。
あなたの給料が上がらない不都合な理由
読了日:08月29日 著者:上念 司
なぜこの本を手にしたのか。
確かKindle storeで『あなたにオススメ』的な感じで表示されたいたような・・
まあ記憶は曖昧ですが、面白そうなタイトルだったので、読んでみました。
この数年、「日本人の給料は数十年上がっていません』的なことを目にすることが多くなっていました。
確かにこの本を読んだときは衝撃でしたけどね。
今回の本は、そんな給料が上がらない理由がずらりと述べられていました。
視点は、完全に経営者です。
経営者からすると、上がりもしないが、下げもしない給料。
解雇しないだけよくない?
ってことだと思います。
終身雇用の時代ではないと言われ続け数年経っていますが、それでも就職した会社で定年を迎える人も多いと思います。
私個人でいえば、もう何度も転職してる人なので、その感覚はもはや化石並に尊敬します。
今は、非正規雇用が増えすぎて、正規雇用される人はその座を手放すほうがもったいない。
そんな時代です。
正規雇用されなかった人は、個人事業主として稼ぐか、ほぼほぼ非正規雇用で低賃金の生活を送っている人も多い。
厳しい現実。
正規雇用でも非正規でも賃金が上がらないと会社に不満を言うのではなく、副業して足りない分を補う時代。
わかってはいるけど、行動するのに躊躇してしまう人も多勢。
経営する側だって大変なのだ、と。
そりゃそうだな。。と妙に納得している自分がいました。
みんな、大変。
まとめ
8月は、読んでよかった本ばかりでした。
時間の使い方、福岡市の実態、支給される給与の仕組み。
いつも思うのです。
読んで納得して、次のステップが大事。
考えて行動すること。
本に書かれていることが100%正解だとは限らない。
限らないけれども、考え方の参考にはなる。
考えて、自分なりの結論を見出し、見出せなかったら行動していくと自ずと見えてくる。
私はそう信じています。
最終的に信じられるのは、自分のみ。
生きている間は、自分が最大の味方なのだから。
まだまだ残暑が続きますね。
暑い中、台風もまた接近してきています。
9月は特に災害にも気を付けたい月間でもあります。
8月のまとめ記事を書くのが遅くなりましたが、今年の夏は暑すぎた。
これに尽きると思います。
ただ、乗り越えられた私たちは、これからの災害時期も乗り越え、そうしてあっという間に2022年も残り3カ月となるのです。
1か月後にはもう長袖の季節となるでしょうし、2か月後には紅葉を楽しみ、3か月後にはもう年の瀬。
時間は止まりません。(笑)
であれば、気持ちよく、時を過ごしていきたい。
直近だと、来週にはシルバーウィークを迎えます。
何して過ごそうか(笑)
ワクワクしながら日曜日の夜を過ごそうと思います。