本:反応しない練習

2020/11/15

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『反応しない練習』
あらゆる悩みが消えていく ブッダの超・合理的な「考え方」
著者:草薙龍瞬(くさなぎりゅうしゅん)

著者プロフィール

僧侶、興道の里代表。1969年、奈良県生まれ。中学中退後、16歳で家出・上京。
放浪ののち、大検(高認)を経て東大法学部卒業。
政策シンクタンクなどで働きながら「生き方」を探究しつづけ、インド仏教指導僧・佐々井秀嶺師のもとで得度出家。
ミャンマー国立仏教大学、タイの僧院に留学。
現在、インドで仏教徒とともに社会改善NGOと幼稚園を運営するほか、日本では宗派に属さず、実用的な仏教の「本質」を、仕事や人間関係、生き方全般にわたって伝える活動をしている。
ー引用元:東洋経済ONLINE

ブッダとは

まず、「ブッダ」とは何か。

一般的に”ブッダ”とは”目覚めた者”のことを意味し、無知の眠りから覚め、物事を実際にあるがままに見ることのできる者を言います。
※「ブッダとは」でggったら一番上に表示されたのを引用しています。
著者は僧侶の方だし、宗教的な話になるのかと思いきや、
本書は、特に宗教とかスピリチュアル的なお話ではありませんでした。
ロングセラーになっている本ですし、
偏った視点は無で、素直に読み進めてみました。

本書の目次

第1章 反応する前に「まず、理解する」
第2章 良し悪しを「判断」しない
第3章 マイナスの感情で「損しない」
第4章 他人の目から「自由になる」
第5章 「正しく」競争する
最終章 考える「基準」を持つ

どの本もそうで、大見出しの下に中見出し、小見出しがあるわけですが、
本当は、その中・小見出しも書きたいくらい読みたくなる見出しです。
詳しくは本書をどうぞ。

この本が伝えたいこと

生きていると、いろんなことがあります。
「人生、ラクではないな」と実感することも、一度や二度ではないはずです。
でも、そんな日頃の思いを上手に乗り越えていける「方法」があります。
実は、すべての悩みは、”たった一つのこと”から始まっています。
そこさえわかれば、あとは「正しく考える」ことで、どんな悩みも必ず解消できる
――それが、この本があなたに一番伝えたいことです。

こんな出だしで始まりました。
生きているといろんなことがありますよね。
まるで教えを乞う生徒のように、ページをめくりました。
人の心の底には、生きている間ずっと流れている「反応し続けている心のエネルギー」があるのだそうです。
それが「求める心」。
まず「求める心」があり、
  1. 生存欲(生きたい)
  2. 睡眠欲(眠りたい)
  3. 食欲(食べたい)
  4. 性欲(交わりたい)
  5. 怠惰欲(ラクをしたい)
  6. 感楽欲(音やビジュアルなど感覚の快楽を味わいたい)
  7. 承認欲(認められたい)
これらの七つの欲求を生み出し、
その欲求に突き動かされて、人は反応する。
ときには欲求を満たす喜びが、
ときには欲求がかなわない不満が生まれる。
そういうサイクルを繰り返しているのが、人間の人生である――。

現代の私たちにとって、最も切実なテーマは「承認欲」だともおっしゃられています。

承認欲


この「承認欲」というのは、
人間だけにある欲求で、動物にはないのだそうです。
「承認欲」と聞くと、=誰かに認められたいんだな
となんとなく思っていたのですが、(実際そうだと思うのですが)
この「承認欲」が、いろんな場面で現れているのだと知りました。
無意識のうちに(ただ自分が自覚していなかっただけなのですが)
言動や行動に見事に表れていたなと気づかされました。

そこで、著者はいいます。
承認欲という「反応の原因」がわかれば、ずいぶんラクになります。
「でも、あの人(家族・世間)に認められたところで、それが一体なんなのだ?」と、超クールに考えられるようにもなります(ほんとに、それが一体何だというのでしょう)。

第1章 反応する前に「まず、理解する」
 -心の状態を「きちんと見る」だけで

とても納得しました。

自分の心の状態を知る

「自分を知る」「自分の心の状態を知る」「自分と向き合う」
これらは最近レビューしてきた本の中でも何度か言っている言葉ですが、
本書でも述べられていました。
ー特に「心の状態を見る」という習慣を持つことで、日頃のストレスや怒り、落ち込みや心配などの「ムダな反応」をおさえることが可能になります。
さらに、その具体的な方法について書かれていましたが、
冒頭から今まで、私はずっと”うんうん”と頭をこくんこくんとさせながら、
読み続けました。
これは宗教ではありません。
本書が「ブッダの合理的な考え方」と呼ぶことには、明白な理由があるのです。
「正しい理解」によって、人は自由な心を取り戻せます。
ぜひ実践して、満たされなさを解消して、人生にもう一度、「これでよし」と思える生き方を取り戻そうではありませんか。

実践法

第2章以降、その具体的な実践法について書かれていました。
その一つが、『「ムダに判断」していませんか。』でした。
ムダに判断しすぎていませんかと。

!!!

もう、目から鱗状態でした。
なぜなら「判断」しまくっていたことに気がついたからです。
自分自身にも周りにも該当する例ばかりでした。。。
※「判断」の具体例については本書をお読みくださいませ。

著者はこうもおっしゃっています。
ブッダの考え方のポイントは、「世間にはこういう人もいるかもしれないが、わたしはこうしよう」と、他人と自分との間にきっちりと線を引いていることです。
「人は人。自分は自分」という明確な境界線を引くのです。
この考えほど、大事なことはありません。
世の中にはたしかに、判断好きな人がいます。
しかし、自分も同じことをする必要は、ありませんよね。
確かに。

自分の心の状態を知ること。
ムダに判断しないこと。
人は人。自分は自分。

どこかで聞いたことある台詞だなと思い出してみたり。
頭でわかっていても、実践することは難しいですよね。
何か言われて、感情的になって、すぐさま返信をすることも反応だなと思いました。
ただ、やらないことには何も始まらない。悩みはずっと解決しない。何も変わらない。
体験を積むことで、自信を持てるようになる。
つまり「行動せよ」ということです。

「反応しないこと」は、相手に無関心でいることとか、「我慢する」ことではない、ともおっしゃっています。

大切なことがたくさん書かれています。
  • 「相手と理解し合う」こと
  • 「理解し合うこと――理解を共有する」こと
  • 自分はこれからどんな人生を目指すのか、という方向性。
  • 相手とどう関わっていくのか、という方向性。
苦しめ合うために、関わっているのではない。
理解し合うために、お互いの幸せのために、関わっているのだ。

書ききれませんが、この先ももっともっと解決法が書かれています。

印象深い見出し

特に印象に残った章の見出しのみを抜粋していきますね。
  • もう較べない。自分のモノゴトに集中!
  • その「競争」は妄想かもしれない
  -「完全勝者」はいない。だから……
  -ブッダならこう言う「目を醒まそう!」
  • 正しい「動機」を用意する
  -「みんな、よく頑張っているな」で世界が変わる


先にも述べましたが、これまでにしなくていい反応してきている者としては、
「反応しない」ことはそう簡単なことではないのかもしれません。
だけど、反応していることがきっかけで「悩み」が生じていて、
それを解決したいのならば、「反応しない」ことだよ、ということだと思いました。
その方法が、とても具体的に書かれていて、
本当は、もっともっと書き残しておきたい。
本書は、単行本を購入したので、付箋をずらりと貼りました。

まとめ

たくさんの「気づき」がありました。


自己否定しない。どんなときも


ブッダの教え、今までなんとなくでしか知らなかったので、
とても勉強になりました。
わかっているようで、わかっていなかった自分に気づくことができました。
今回も良本と出会えたことに心から感謝でございます。
ありがとうございました!

参考


↓左:単行本
↓↓右:Kindle版(電子書籍)


今回、本購入が先だったのですが、
たまたま昨日、本書についての解説動画がアップされていました!
なんか同タイミングで読んでたと思うだけで(思うだけですw)嬉しい!
あっちゃん、いつもありがとう!!!



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