私は、日本史は世界でも
第一級の歴史だと思っている。
司馬遼太郎「この国のかたち」より
■NHKスペシャル 司馬遼太郎思索紀行 この国のかたち
第一夜 2016年2月13日(土) ”島国”ニッポンの叡智
第二夜 2016年2月14日(日) ”武士”700年の遺産
というわけで、視聴しました。
進行役は、香川照之さん。
司馬作品の朗読は、小林薫さん。
最高すぎる。
なかなかに渋い番組だったけど、
それぞれがとても考えさせられたし、
納得もしたし、
”日本人とは”
を生涯をかけて見つめてきた司馬さんの思索がより伝わってきました。
一番印象に残ったのが、
「名こそ惜しけれ」
坂東武士の教え。
私は女だけれど、
男女関係なく、
ここは日本人として、
その精神は保っていきたいと強く思いました。
日本という国はユニークだと思う。
これほどいろいろな人間が
いろいろなことを
一生懸命やって過ごしてきた国は
ないのではなかろうか。
何にしても、日本人は働き者である。
日本人はつねに緊張している。
理由は、いつもさまざまの
公意識を背負っているため
と断定していい。
司馬遼太郎「この国のかたち」より
以前の記事でも言いましたが、
私はまだ司馬作品のごく一部しかまだ読めていません。
この番組のテーマは「この国のかたち」。
文庫本でも出ていますが、司馬作品のラストにこの本を読もうと思っています。
なので、ここにたどり着くまでものすごーく時間がかかるかもしれません。
だけど、司馬さんが伝えたかったこと、最後のメッセージをしっかり受け止めたい。
なんだか別にラストに読まなくてもいいんじゃないかとも思いますが。
司馬さんが足を運んだ城郭に、私も足を運びたい。
司馬さんが見つめた日本の歴史の現場を、私もこの目で見つめたい。
「名こそ惜しけれ」
の精神で、これからも日本人として、感動できる人間として、生きていきたいと思いました。