高市政権の船出を見つめる — 市場が揺れた週の記録

2025/10/26

日記

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10月第4週、政治もマーケットも落ち着かない週になった。

高市早苗氏が首相に就任し、対外発信のスピード感が目立った一方で、金(XAUUSD)は短期間で大きく振れた。

この記事では事実を押さえ、私なりの短期見立てと来週の注目点をまとめる。

高市政権の立ち上がり ― 「スピード感」を重視して見る

高市政権は立ち上がりのスピードが目を引いた。

与党内での人事や組閣を短期間で取りまとめ、内閣発足後も早期に対外発信・行動に移している。就任直後にASEAN首脳会議へ出席し、共同声明で「法の支配に基づく国際秩序」や自由で開かれたインド太平洋(FOIP)への意欲を示した点は、メッセージ発信の速さを示す事実である(出典:東南アジア諸国連合(ASEAN)との首脳会議に出席)。

就任間もなくトランプ米大統領と電話協議を行い、日米同盟強化で一致したと報じられている。この「人事の迅速化 → 方針の早期伝達 → 対外での迅速なアクション」という流れは短期的に政治メッセージの伝播力を高める。ただし、速さは期待を集める反面、実務の安定化と体制の根固めが今後の評価点になると考える。(出典:高市首相、トランプ米大統領と初の電話協議 「日米同盟さらに強化」)。

国際情勢の整理(マーケットへの接点)

短期的にマーケットへ影響しやすい材料は主に三つである:日米首脳・財務相レベルのやり取り、トランプ大統領の訪日(日程)、そして米国の金融政策(FOMC)。

これらの政治的イベントや声明はドル・米長期金利を通じて金の需給やセンチメントへ波及しやすい。

10月第4週の金(XAUUSD)振り返り

  • 10/21:高値 約 4,381ドル を記録。
  • 10/21–22:急落し 約 4,004ドル 付近まで下押し。
  • 取引時間終値は 約 4,112ドル。週足は長い上ヒゲでの調整を示唆。

この「高値更新→急落→再反発」の流れは、短期筋のストップ巻き込みと米金利・ドル(DXY)の乱高下が複合して発生したと整理している(以下、週足・H4・H1チャート参照)。

WEEKLY_CHART (週足)
週足:長期上昇トレンドだが直近は上ヒゲをともなう調整(高値≈4,381 → 安値≈4,004)。

H4_CHART  (4時間足)
4時間足:高値から急落後、4,100〜4,150付近での揉み合い。短期的に方向感が出にくい。

チャートでは、直近にダブルトップ(≈4,381)→ ネック割れ → 急落という流れが確認できる。
その後は価格が三角形に収束しており、現在は三角のどちら側に抜けるかが次の大きな手がかりとなっている。
ダブルトップの典型的な測定法で目標を試算すると、ネックライン4,150からの下方投影で目安は約3,919。
三角が下方向に抜けた場合の投影では約3,820が参考目標になる。
一方、上抜けが確定すれば4350〜4400が戻りの目安だ。
取引する場合は終値ベースのブレイク確認、戻しでの再エントリー、ATRに応じたストップ幅、段階的な建玉が実務上の要点になる。

もしダブルボトムと判断できる場合、条件は明確だ。
ネックライン(約4,150)をH4または日足の終値で上抜けし、その上抜けが出来高やオーダーブックで上の売りを吸収していることを確認する必要がある。
上抜け後にラインでのリテスト(戻し)でサポート転換が確認できれば、強気の根拠が揃ったと見てよい。

H1_CHART   (1時間足)
1時間足:局所的な押し目買いはあるがATR拡大で逆回転リスクあり。


オーダーブックの所見

ORDERBOOK  (オーダーブック)
オーダーブック(10/25スナップ):約4,110付近に建玉が集中。ロング偏重が見られる。

ブローカーのオープンオーダー/オープンポジション表示を見ると、現在値付近(約4,112ドル)に建玉・注文が集中している様子がうかがえる。これは

(1)その価格帯が短期的に“ピン止め”されやすいこと、

(2)建玉偏重が下抜け時のストップ巻き込みを助長しやすいこと、

の両方を示唆する。短期トレードではオーダーブックの偏りを考慮した立ち回りが重要である。

チャートパターンの見立て(三角持ち合い主体、条件次第でダブルボトム化)

チャートを改めて見ると、直近は ダブルトップ(≈4,381)→ ネックライン割れ → 急落 という流れが確認でき、その後は価格が三角形(対称トライアングル)に収束している。
基本判断は「三角持ち合いが主体で様子見」だが、条件が揃えばダブルボトム化(強気)、あるいは**下方継続(弱気)**に振れる可能性がある。

短期シナリオ

前提:直近の大振幅(高値≈4,381 → 安値≈4,004)、取引時間終値 ≈ 4,112ドル、およびオーダーブックの建玉集中を踏まえて判断。

A. ベース(中立)

現在は三角持ち合いの局面。抜け方向が確定するまで「様子見」が合理的。

B. 強気確定条件(ダブルボトム成立)

H4/日足で 4,150(ネック)を上抜けし、出来高/オーダーブックで売り吸収が確認できた場合。目標 ≈ 4,296。

C. 弱気確定条件(下継続)

4050〜4000ゾーンを割り込み、特に 4000割れ は下振れ加速のシグナル。ダブルトップ方向の目標 ≈ 3,919 や三角下投影 ≈3,820 が意味を持つ。

実務的示唆(私見)

  • ATRが拡大しているため短期ではストップ幅を広めに。
  • ポジションは分割(2〜3回)で平均化する。
  • 重要イベント(FOMC、日米首脳会談、トランプ訪日など)前後は余力を残す。

来週の注目

  • 10/27(月):日米高官会談(短期的リアクションに注意)。
  • 10/28(火):日米首脳周辺の動き(声明の文言に注目)。
  • 10/29(水):FOMC(パウエル議長の記者会見含む)。金利見通しが主要要因。

まとめ

チャートは今「どちらにも見える」状態だ。

まず三角持ち合い=様子見を基本に置き、終値ベースのブレイク確定とオーダーブック/出来高での需給確認を重視して動きたい。

ダブルボトムの条件が揃えば段階的に強気を取り、否定されれば防御的に退く――そのような運用が実務的だと考える。



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