前回記事から、あっという間に一カ月が経過した。
結論から言うと、X(旧Twitter)に書いたとおり。
結局、🏠建て替えることにした。
— Ryo | 穏やかに暮らしたいと願い続ける人 (@styleu53) October 4, 2023
理由①リノベーション費用がバカ高くなった
理由②その金額出すなら新築したほうがよくないか
理由③地盤から改良しようじゃないか
間取りをずーーーーーっと考えていたけど、ようやく目途がたってきた。
この結論に至るまでの経緯を、今回は記録として残していく。
リフォームを考えた理由
あらためて、今回のリフォーム計画に至った理由をサクッと述べていく。
①家が傾いているのを体感していたこと
②このままだと建物に影響があると懸念していたこと
③ぼっち生活ゆえ、防犯を強化したかったこと
④ぼっち生活ゆえ、広すぎたこと
⑤この数か月の諸々が重なり、ぐっすり眠れていなかったこと
ざっくりと上記の理由です。
リフォーム会社に資料請求した時点では、私自身が未知だったなと今あらためて思う。
さらに、リフォームにかかる費用を知らな過ぎたことは、大きかったかな。
こちらからの要望はいたってシンプルなものだった。
①水平な床で生活がしたい
②耐震対策を施してほしい
③断熱効果を万全にしたい(灯油生活からの脱却)
④防犯面から不要な窓を減らしたい(縮小したい)
⑤安心安全な暮らしをしたい
A社プラン
最初に提示してきたA社は、何度も打合せをしていた。
記事にもしていたが、完成現場見学会も何度か足を運んだ。
こちらの要望を伝えていたつもりだった。
耐震診断も行った。
結果は、最低評価の「倒壊の恐れがある」だった。
だが、提示してこられるプランは、いつもピントがずれている気がしていた。
3度目のプラン提示の際にハッキリわかった。
・基本、2階はいじらない
・耐震・断熱は1階のみ
・間取りは一部のみ変更
・屋根は全面葺き替え
このまま平行線だな、と。
それでいて、概算ではあるけれど、見積金額を聞いたときに、愕然とした。
残念ながら、A社は見送ることにした。
B社プラン
B社は、最初にモデルルームに出向くことになった。
まあまあの距離感だったけど、第一印象としては悪くなかった。
耐震診断結果は、同じくよくなかった。
家の端から端までで「傾きは10cm」だと提示してくれたのはB社のみだった。
・1階はスケルトンリフォームで、間取りは全面変更
・2階はいじらない
・屋根全面葺き替え
・外壁塗装
・外構/庭変更
プランは2つ提示された。
2択なのかと思った。
これ以上の変更を言う間もなく、次のステップへ行こうとされたときに、違和感を感じた。
相見積もりをとっていることももちろん伝えていたが、このまま契約まで一気に持っていかれそうな不安を感じた。
C社プラン
C社は、過去記事にも書いているが、2名来られ、話をした。
その後、耐震診断をしてもらった。
結果は、同じだった。
どこの業者も床下に入り、基礎を見るようだ。
C社もしっかり調査をしてもらった(気がする)。
あとは床の傾きを計測していた。C社だけは、2階の傾きも結果に表されていた。
プランは、C社が一番デザイン性に優れていた。
立体的にされていたのもイメージがしやすく、建材のひとつひとつが魅力的に見えた。
ここまでで感じていたこと
ズバリ、思っていたより高くなりそうなのは明確だった。
当初、正直言うと500万円くらいでどうにかなるもの、かと勝手に思っていた。
それでも私にとっては大金なので、慎重になる。
各社と話をしていくと同時に、たくさんの動画やHPを見た。
それはお金をかければ、いいものは完成するだろう。
だが初心に戻ってもう一度考えた。
①水平な床で生活がしたい②耐震対策を施してほしい③断熱効果を万全にしたい(灯油生活からの脱却)④防犯面から不要な窓を減らしたい(縮小したい)⑤安心安全な暮らしをしたい
3社の見積もりにより、これらを叶えるためには、思っていた数倍の費用がかかることが判明した。
そこで思った。
家が傾いていることはわかったけれど、その原因って何?
各社にも同じことを聞いた。
各社の答えはいずれもこうだった。
地盤沈下
なんと!だ。
基礎や建物自体はそこまで劣化してない、いやむしろ綺麗なほうです、と各社言っていた。
両親が大事にメンテナンスをしてくれていたおかげである。
それでいて、今回のリフォームは、全面建物のやり直しになるわけで、地盤はそのまま。
ん?
このままだと、また沈下してきやしないか。
各社、その点は曖昧に答えてきた。
そりゃそうだろう、これ以上沈まないとは断言できない。
であれば、だ。
地盤の改良からやったほうがこの先何十年、安心して暮らすことができるのではないかと思えてきた。
ということは、建て替え?
そう、ここで建て替えが候補に挙がった。
建て替え構想
正直言うと、各社の見積もりが出るまでの期間に、地域工務店の大工さんを、とある方に紹介されていた。
早速事情を話し、リフォーム会社3社に相見積もりをとっていることも伝えた。
リフォームも、新築もやっているというその大工さんは、新築を勧められた。
なぜなら、新築の場合だと、家の解体費用はかかるが、新築する家は、自由な間取りにできるし、耐震・断熱は当然基準以上のものを作る、とのことだった。
私の心の中は、完全に建て替える方向に移っていた。
早速プランを3つ考えてもらった。
軽く要望は伝えてはいたが、新築なのでゼロからの間取りとなる。
もちろん基本概念は変わらない。
①水平な床で生活がしたい②耐震対策を施してほしい③断熱効果を万全にしたい(灯油生活からの脱却)④防犯面から不要な窓を減らしたい(縮小したい)⑤安心安全な暮らしをしたい
そのうえで、2階建てから平屋を希望した。
間取りは2LDK。
仏間と自分の寝室、あとはLDK。
LDK内に、私のワークスペースを確保すること。
LDKはゆったりめ、仏間と寝室は小さめ。
具体的な要望は次々に出てきた。
ただここは妥協できないと思っている。
なんせ、新築だ。
自由な間取りにできるのだ。
現在
リフォーム各社には、見送ることを伝えた。
新築のプランも決まり、現在は確認申請を提出したところ。
同時に、家の解体に向けて、片付けを行っている。
これが、何より一番つらい。
なぜなら、家の中には、両親の思い出が数えきれないほどあるからだ。
あらためて、両親がこの家を建てたときの思い、私たち子どもを育てるという思い、懸命に働いて家のローンを払ってきた両親の思い、もう言葉にできないほどたくさんの思いがモノのひとつひとつにあるのだ。
なんでこんなのまだ取ってるのよ。
忘れていたモノたちを見て、取っていてくれてありがとう。
という相手もいない。
モノと向き合い、その時の情景を思い浮かべながら、残すか残さないかの判断をしなくてはならないのだ。
もちろん全部残したい。
両親が建ててくれた実家を解体する罪悪感。
思い出のモノたちを手放す罪悪感。
もちろん心から感謝して手放している。
それでも今、建て替えを行うのは、前へ進むための作業なのだと自分に言い聞かせている。
独身で、子どももいない。
たった一人だけのために新築を建てるなんて贅沢なのだろうか。
誰が何と言おうと、実家を存続していくためには必要なことなのだ、と言い聞かせている。
仮住まいへの引っ越し
来週、仮住まいへの引っ越しをする。
その後、家の中のモノたちの処分が一気に進み、そのあとに解体が始まる予定。
私は解体作業を見る自信がない。
だけど見るつもり。
この目に焼き付けておくつもり。
1000%泣くだろうけど、だけど見るつもり。
いやいやいやいや、
新築するってこんなにつらいこと??
そうではないはずだ。
前向きな建て替えなのだ。