厳しいよー( ;∀;)
耳が痛くなるようなことをズバリ言われた気がしている。
1つだけじゃない。
いくつもだ。
あまりに的を得ていたので、途中で読むのを中断したほどだ。
心理学を学んできたわけでも、経験したわけでもないけど、たくさんの相談に乗ってきた人がいうことは説得力がある。
この手の本は、精神論とか言いがちだけれど、私は思う。
頭でっかち。
こうしたほうがいいよね。
こうしたら失敗するよ。
失敗を恐れ、プライドが邪魔をし、安全パイを取る。
そこまで気を張らなくても、という逃げ道を持っている。
そんな人は、おそらく耳が痛い本。
それでも、今の自分を変えたいとか、変わらなきゃという意識が少しでもある人は、有効な本になるかもしれない。
「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法
読んだきっかけ
似たような傾向の本が「オススメ」に出てくる。
同じような本を読んでいる人で、本書を読んでいる人が多かった。
著者のプロフィールはこのとおり↓
心理学博士、臨床心理専門家。檀國大学校特殊教育学科を卒業し、ソウル大学校大学院心理学科で臨床心理学の修士・博士の学位を取得。ソウル大学校学生生活研究所にカウンセラーとして勤めた後、朝鮮大学校医科大学精神科教授を経て、現在亜洲大学校心理学科教授として研究を続けている。
本書を読む直前に、たまたま「スタートアップ:夢の扉」という韓流ドラマを見ていた。
韓国という国の文化を少しだけ垣間見た気がしていたので本書も手に取ってみた。
読んでみて思ったのは、自己確立に国境はないってこと。
どういう人生を歩むのかは、個人の自由。
自分が描く人生を歩める状況にあることを幸いだと思うこと。
<本書の目次>
prologue:すぐに行動に移す人 先延ばしにする人
第1章:決心する
第2章:実行する
第3章:維持する
epilogue:毎日1%だけ、昨日と違うことを実行しよう
得たこと
本書は、電子書籍で読んだ。
電子書籍には、マーカーという機能がついていて、気になる箇所にしるしをつけることができる。
物理的なところでいうと、ポストイットで付箋をつけるとか、ペンでしるしをつける、みたいなことだ。
この「マーカー」、本書ほどたくさんつけたのは初めてだった。
今の自分には、厳しいことが書かれていた。
それは、図星だから余計にきつかっただけなのかもしれない。
prologueでいきなりズバッと言われ、ある意味衝撃を受ける。
多くの人は、実行力とはすなわち意思の力であり、意思の力は生まれつきの資質だと思っている。だから決心したことを三日坊主であきらめてしまった後で、自分を「意思が弱い人間だ」と責める人が多い。だが、それは誤った考えだ。
私は普段、運動不足解消/ダイエット目的でジョギングをしている。
「よし、今年は1200km走ろう。」
と毎年決める。
年間1200kmというのは、毎月100km×12カ月という単純な計算だ。
ところが、毎月50km前後しか走れていない。
「気分が乗らない。」
と言い訳をし、走るのをやめることがある。
その都度、なんで意思が弱いんだと自己嫌悪に陥る。
そんなことをもう何年も続けている。
著者は言った。
いつまでたっても行動に移せないのは、意思の問題ではなく、まだ効果的な方法を学んでいないからだ。
Σ(・□・;)
あなたは毎年初めに繰り返す三日坊主の習慣から抜け出したくないだろうか。子どもたちの実行力を伸ばしたくないだろうか。社員の実行力を高めたくないだろうか。だったら、自分のことを意志薄弱だと責めてはいけない。忍耐力がないと言って、子どもたちをあまり叱ってはならない。実行力が足りないと言って社員をあまりにせき立ててはならない。代わりに、実行力に優れた人が持っている実践のノウハウを探してみよう。そして子どもや社員にてこを与えて、その使用法を教えよう。
その使用法というのが、
「決心―実行―維持」
だそうだ。
本書の読み方さえ、これまでと違う意識で読み進めること、と書かれていた。
特に「第1章:決心」では、ハッキリ書かれていた印象だ。
※部分的に抜き取っているけど、前後に腑に落ちる解説(説明)有。
(もし、気になる人は本書をお読みください)
- 行動しない人の考えは、ゴミと同じ
- 何かを成し遂げたければ、漠然と「やってみよう」という考えでは駄目
- 「なぜ、やらなくてはならないか」、その切実な理由を探さなくてはならない
- 変化を望みながらも変化できないのは、現状がそれほど切迫しておらず、切実に望む理由もないことを意味する
- その状態では、絶対に変化に成功することはできない
- もっとも実践に適した日は「今日」であり、もっとも実行に適した時間は「いま」である
- できない理由を並べる前に、実際にやってみたのか?
「第3章:維持する」は、私にとっては救いの章だった気がする。
ここまで画面を閉じることも何度もあったけど、第3章は救いの文面がてんこ盛りだった。
人間の考えは行動を決定し、人間の行動は運命を決定する。「わたしはこんな人間だ」と自らを規定すれば、本当にそんな人間のように行動する。そうして結果的にそんな人間になる。
例↓
「わたしは、世界の子どもたちに夢を与え、どんなに大変なことがあっても絶対にあきらめさせない、そんなマンガ家になるために心理学を学んでいる〇〇です。」
自己紹介をするときに、自分を狭く決めつけず、もう少し広く規定してみよう、とのこと。
なるほどー。
そうか、私は自分をあまりに狭く決めつけていたかもしれない。
こうやってもう少し大きくイメージできたなら、普段の生活にも変化が起きるそうだ。
服装や言葉遣い、よく見る新聞やテレビ番組も変わってくるとか。
ある人があなたとどう接するかは、あなたが実際にどんな人間かということよりも、その人があなたをどう規定しているかに全面的にかかっている。同様に、あなたの態度や行動も、あなたがあなた自身をどう規定しているかによって決まる。
つまりは、自己イメージが小さければ、いつまでも小さい人間だし、変化は起きづらい。
変わりたければ、理想に描く姿の人間として自分をイメージしようってことだ。
朝が苦手な人は、自分を「早起きできない人間」と決めつけているからだそうで、できないことは、難しいからではなく、難しいと思い込んでやろうとしないから。
なるほど。
毎年、1200km走るという目標が達成できないのは、「走らない人間」と決めつけているからか?
いやいや、そんなことはない。
言い訳ばかりでごめんね、だ。
「行動する」
とは、頭で考えることではなく、実践するってこと。
やってみるってこと。
んー、書き留めておきたいことが山盛りすぎる。
それほど、たくさん得られることがあった。
どう活かすか
人生は常に実験の連続だ。
One Day,One Experiment!
Just Do It!
まとめ
読書をしている、ことだけで満足している人も多いのだとか。
どれだけ知識を得ても、アクションを起こさないでいると、ただの頭でっかちだ。
どれも似たようなことが書かれているのも事実なので、あとはやるか、やらないか。
できるかどうかなんて、やってみなければわからない。
失敗したとしても、そこに学びは必ずあるはず。
人生は常に実験の連続なのだから。