本:会社を離れても仕事が途切れない7つのツボ

2020/11/03

t f B! P L

 

『会社を離れても仕事が途切れない7つのツボ』

著者:伊藤賀一(いとうがいち)

<著者プロフィール>
1972年9月23日京都生まれ。
リクルート運営のオンライン予備校『スタディサプリ』で日本史・倫理・政治経済・現代社会・中学地理・中学歴史・中学公民の7科目を担当する「日本一生徒数の多い社会講師」。
43歳で一般受験し、2020年現在、早稲田大学教育学部生涯教育学専修に在学中。

私もそうだったのですが、「スタディサプリ」って何?って方はこちらを参照されるといいかもです↓
スタディサプリとは、株式会社リクルートが運営するWEB学習サービスです。
スタディサプリのWEB学習は大学受験予備校と同じ質の高い授業をインターネットを通して配信し、利用者は自宅のパソコンやスマートフォン、タブレットなどで視聴する形式をとります。
対象は主に高校生ですが、中学生や浪人生、社会人でも利用できます。

いろんなサービスがあるんですね・・知りませんでした。

著者は、その「スタディサプリ」で人気の講師の方なのだそうです。

もし、今後の『働き方』について考えている方は、

参考のひとつとして読んでみてもいいかもしれません。

目次は以下のとおりです。

1章 ≪第1のツボ≫会社を離れても仕事を取ってこれる人――その心構えとは?
2章 ≪第2のツボ≫「確固たるビジョン」はすぐ崩れる!――目標設定と準備のポイント
3章 ≪第3のツボ≫活動スタート時の「やるべきこと」と「やってはいけないこと」
4章 ≪第4のツボ≫「また頼みたい」と思われるコミュニケーションのしかけ
5章 ≪第5のツボ≫仕事が途切れない人の「お金とプロ意識」の法則
6章 ≪第6のツボ≫次につなげるためのスキルアップ術
7章 ≪第7のツボ≫会社にいた時とは大きく違う!最強のトラブル管理術

何が書かれているんだろう、と

失礼ながら著者を存じ上げず、タイトルだけ見て手にした本書ですが、

「会社を離れる」ことを想定している人も、

「会社から離れられない」であろう人も、

今後も”順調に”お仕事を続けていきたい、と思っている人に、

タメになることがたくさん書かれていました。

いくつか抜粋していきます。

第2章 ②「仕事を入れ過ぎてパンクするリスク」に備えよう
仕事を頂く興奮(うれしさ)や、仕事や途切れる不安から、引き受けすぎてしまう・・
これ、僕自身も経験があります。
(中略)
500mℓのペットボトルに2ℓの水は入りません。
「自分のキャパの大きさを知る」という意味で、ギリギリまで仕事を入れてみるのも良い経験ですが、周囲に多大な迷惑がかかってしまいます。

まずは「自分を知る」ことですよね。

自分のキャパがわかっていないから、

引き受ける(断ることができない)

→ やってみたけど(まだ手も付けられていない)ダメだった

→ 謝られる

工エエェェ(´д`)ェェエエ工

→ 以降の依頼を躊躇する(または、もう頼むことはない)

となること数えきれません。

組織だと、プランAでうまくいかなかったら、プランBを想定しているので、

上記のような場合は、プランBへと移行します。

フリーランスはそういうわけにはいかないので、有言実行ってことですよね。

なにより「自分を知る」ことができてない場合は、論外となります。

著者もこうおっしゃっていました。

お声がかかるうれしさのあまりキャパシティーをオーバーしないようにすることは、非常に大事です。

第2章 ③自分のタイプを知る

では、さらに続きます。
自己診断は、特にフリーランスには必要不可欠です。
例えば、
  • 「ガンガンやりたい」のか、「マイペースでやりたい」のか
  • 「専門に特化したスペシャリスト」なのか、「総合力のゼネラリスト」なのか
  • 「1人が好き」なのか、「仲間といるのが好き」なのか
これらを自覚しておかないと、精神的にも体力的にも厳しくなり、次のようなことになりかねません。
自己診断、自己分析は、フリーランスに限らず、

組織で一緒に働くうえでも、重要かなと思いました。

ご自身のことがわかっていない人がとても多い。

先日の記事でも言いましたが、

「自分はこういう人間なんで・・」的な開き直った発言をされたところで、何も解決しません。

できるのか、できないのか、は、結局のところ、やるか、やらないのか、

さらには、やりたくないのか、まで発展していきます。

「次のようなこと」が気になる方は、ぜひ本書をお読みくださいませ。


個人的に一番印象に残っているのは、

次の章かもしれません。

3章③意外に大事な「サードプレイス」
子どもなら家庭と学校、大人なら家庭と職場など、2つの社会集団に所属していることが普通です。
この2つのどちらか、または両方がしんどい時、3つめがあると救いになるという文脈で、よく語られます。

皆さんは、サードプレイスがありますか?
学校に行きたくない生徒にとっては地域の図書館が、
職場に足を向けにくい大人にとっては公園が、
疲れたサラリーマンにとって、のれんをくぐるいつもの居酒屋がサードプレイスにあたるでしょう。

いやー、自分はどうなんだろう。

ファーストプレイスは自宅、
セカンドプレイスは・・
サードプレイス??

もう、自宅以外にどこだよ、ってなりました。

いつも走っている大濠公園?(笑)
「何も考えなくてもいい」本物のサードプレイスは大切です。
これには「場所」と「人」の2パターンがあります。
確かに「場所」だけじゃなくて「人」もありますよね。

その例が具体的に書かれていて、もしかしたら自分のセカンドとサードはアレかな?って、少しホッとしました。


「自分を知る」は、先述のとおりですが、

コミュニケーションをとるには「相手を知る」ことも必要となります。

お仕事の依頼、ご意見、ご指摘、雑談などなど、

相手から自分に近づいてきた場合のコミュニケーションについて、

著者はこうおっしゃっていました。
話のついでに軽くであっても、相手が示してくれた「お勧め」をすぐに実行することです。
「この本、読むといいよ」
「あの映画は良かった」
と、聞いてしまったなら、すぐさま読む。観る。
分かっていても、「しない人」が多いからこそ、「する人」は目に留まります。

何度も言いますが、最近の本レビューで書いている共通点。

「行動すること」

ですよね。

4章では、目次のとおり「また頼みたい」と思われるコミュニケーションのしかけ、がたくさん書かれています。

著者がこれまでなさってきたコミュニケーションだと思うのですが、

その”返し”ができるようになるポイントが大盤振る舞いなほどに記されていました。

4章⑤気づかずに踏んでいる「3つの地雷」から、
「担当者の上司とつながりたがる」
「メールの返信が遅い」
「本当のことを言うと人は怒る」
それぞれ具体例が書かれているのですが、

これはですね、本当に共感しました。

どれも経験済みでございます。



著者の伊藤さんは、フリーランスになって18年、

さまざまなご経験で得られた7つのツボを書籍に残されました。

本書からほんの一部を抜粋しましたが、

最後にひとつだけ。
「あいつと同じ立場なら自分だって」と思っていても、
「その立場に行くまでに、その人がどれだけのことをしてきたか」が想像できないレベルじゃ、正直しんどいです・・・

おっしゃる通りです。

結果を出す人って、見えないところで努力しているんですよね。

で、わかる人はちゃんとその努力を見ている。

見ていなくても想像ができる。


冒頭にも言いましたが、フリーランスに限らず、組織に属していても、

どんなお仕事でも、セルフマネジメントは必須だと思います。

本書にも記載されていましたが、

セルフマネジメントの基本となるのは、

睡眠、食事、運動

この3つをバランスよく実行できているか、になるんだなとあらためて認識しました。


軽快なテンポの文脈は、とても読みやすく、

時にププッとなりながら読了しました。

ありがとうございました!


Translate

Google検索

自己紹介

自分の写真
Fukuoka City, Japan
日常のあれこれ(見たもの、聞いたもの、感動したもの、買ったもの、思ったこと)を記録として残しています。
※当ブログは、アフィリエイト広告を利用しています。

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

日本100名城|登城マップ

QooQ