本:海賊とよばれた男/百田尚樹

2014/08/24

t f B! P L

超話題作の文庫が出たってことで、

早速読了しました。

本のレビューは、読書メーターに既に記載済みですが、

ちょっと、いやとても感動したので、記事として記録することにしました。



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あらすじ・内容

すべてのビジネスマンに捧ぐ。
本屋大賞受賞の話題作、早くも文庫化!

ページをめくるごとに、溢れる涙。これはただの経済歴史小説ではない。

一九四五年八月十五日、敗戦で全てを失った日本で一人の男が立ち上がる。男の名は国岡鐡造。出勤簿もなく、定年もない、異端の石油会社「国岡商店」の店主だ。一代かけて築き上げた会社資産の殆どを失い、借金を負いつつも、店員の一人も馘首せず、再起を図る。石油を武器に世界との新たな戦いが始まる。

石油は庶民の暮らしに明かりを灯し、国すらも動かす。
「第二の敗戦」を目前に、日本人の強さと誇りを示した男。

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この本は、出光興産の創業者、出光佐三という実在する人物の生涯を下敷きに書かれています。



物語は、終戦から始まる。

始まりのこの部分で、既に主人公、国岡鐡造に魅了されていたと思います。

石炭が主流の時代に早くも石油に目をつけていた先見の明がやっぱり違うんだなと思いました。

彼は、日本人を国岡で働く店員たちを心底信じていたし、言葉だけではなくて、本当に家族だと思っていたんだなっていうのが伝わってきました。

石油をめぐり、世界や日本政府と闘っていくんだけれど、

国岡の言い分は最もだといつも思わされたし、

本当に色々な苦境があったけれども、私は特に印象に残ったのが、

日章丸。

初代、2代、3代と続くんだけれど、やっぱり私は2代目が完成するまでと完成後クウェートに入るまでの場面。

国岡は本当に尊敬するほどの人物だけれど、

その国岡を支える店員たちも本当に素晴らしいと思いました。

私もこの時代に生きていたら、こういう会社で働きたいと思いました。

いや今でもこういう会社があるんだったら働きたい。


先にも書きましたが、この物語は、

出光興産の創業者、出光佐三という実在する人物の生涯を下敷きに書かれています。

出光佐三さんに会いたかった。

出光佐三さんの言葉を聞きたかった。


そんなことを思っていたら、

「海賊とよばれた男」発売後の百田さんインタビュー記事がありました。

百田さん、

私は、あなたがこの小説を書きたいと思った

「出光佐三という男や彼と同じ時期に立ち上がった多くの人たちのことを知ってもらいたかった。」

を存分に堪能させてもらいました。

まだ余韻に浸っているところです。

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